あとがき
パレスチナはどうなってしまうのだろう。世界大の錯綜する思惑と入り乱れる 利害の中で、誰もシャロンの暴走を止められないでいる。希望は刻一刻と踏みに じられ、悲しみと絶望と憎しみだけが堆積していく。 何もできない。ただ日々の報道に、何か明るい兆しがないかと祈るだけだ。 パレスチナ難民の問題は、大問題だ。環境問題が、人類の生存にとって大問題 なように。パレスチナ難民の問題をどのように解決できるか(それはホロコース トの問題でもある)は、たぶん人類の今後にとって、根本的な問題だと思う。 ―― 4月11日から4日間、フィリピンへ行きます。セブ島のSPFTC(フェア トレード、南のパートナー)というグループとの交流と、ODAによる開発現場 の視察が目的です。 だからというわけではないのですが、先日「神の子たち」という映画を見に行 ってきました。スモーキーマウンテン以降のゴミ山に暮らす人々のドキュメント です。いい映画です。機会があれば、ぜひ。