あとがき
毎日の暮らしにまぎれているあいだに、なんと前号の「詩のちらし」から、もう 三ヶ月もたってしまいました。お元気でしょうか。 この間、僕の方は、久しぶりにドラムスの谷池さんとライブをしたり、関西詩人 協会の総会に参加して元気をもらったり、「新日本文学」に、カトマンズへの旅行 から発想した「カトマンズの目」という詩を発表したりと、それなりに活動してい たのですが、それだけに「詩のちらし」には手がまわりませんでした。 最近とても印象に残っているのは、天皇在位十周年式典の映像です。X−Jap anのヨシキがピアノを弾いたり、GLAYやSPEEDが参加していたり、の図 はかなりショックでした。彼らの音楽は、どういう回路で、天皇制や天皇的なもの 天皇的な発想と親和的なのでしょうか。 年が明けると、卒業、入学のシーズンです。どれだけの生徒たちや教師が、のっ ぴきならない場所で、のっぴきならない選択を迫られるのでしょうか。そして明日、 あなたがその場所にいる時に、あなたに選択の余地は残されているのでしょうか。 今号の僕の詩は、そんな場所の試みのつもりです。 また。