出会いたい

ぼくは きみと出会いたい。 かすかにゆらぐきみの意識の 波打ち際で ぼくはきみと 出会いたい。 触れるとピクリとする つんとすました 麦の穂。 ぼくは出会いたい 虹色のスピリット しなやかな生命のスタイル シンプルな意志のかたち。 幽閉にふるえる きみの孤独 胸にやどる解放のイメージ。 アフロ・ヒロシマ ぼくは きみと出会いたい。 瞳のずっと奥にひそむ あおい湖 湖面を疾走する朝の光。 サブラ・シャテーラの奪われた 子供たち、きみと。 出会いたい ナバホ あなたの 聖。 たくさんのものごとが まだ語られてはいない。 だが何者も、きみを 代弁しえないだろう。 ぼくは出会いたい 朴鐘哲 きみと。 きみの想いの 行きつくところ その果てまで もっと高く とおく のびあがって行きたい。 ぼくは出会いたい 黄色いヤポネ 雨の季節の かぐわしいメディテーション 草の葉の吐息。 きみが いのちであったとおい記憶。 放たれた胞子が 国境線を生きのびて やがて芽ばえるように ぼくらはながいこと お互いを 捜しあってきた。 そこを交差する叫び さんざめく六月の光 しのび足におとずれる不安や 得体の知れない何ものかのひそみ。 はるか見はるかす 深く広大な震源。 口ごもることのない ローリング・サーティーズ。 アスファルトの道路に波打つ 魂のビート。 素焼きのメッセージ。 ぼくは きみと出会いたい。 ぼくは出会いたい 虹色のスピリット しなやかな生命のスタイル シンプルな意志のかたち きみと。

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