悲歌 長谷川修児 『わがテロル考』以来 あなたは律儀に 新しい詩集をつくるたびに送ってくれた 生涯に二度しか会わなかったのに ぼくらは背中合わせに暮らしているようだった 『楽市』にちりばめられた数々のあなたに 幾たびも手を振った それにしても あなたあての遊撃はとどくだろうか