バリケード       小川達也

心のアジトで高い垣根敷いて いつもの自分を演じ 弱さ隠してみても 傷痕は今、まだ疼いているのさ あの日に出会った 思い出まで 幻というには 悲しいぐらい リアルな感情が伴う バリケード張り巡らせて 怯え、震え 侵入者が来ないかどうかを 固くチェックしている 傷痕は今、まだ卑屈なままだよ あの日に感じた ときめきさえも 嘘だというには 虚しいぐらい リアルな感情が伴う あの日に出会った 思い出まで 幻というには 悲しいぐらい あの日に感じた ときめきさえも 嘘だというには 虚しいぐらい ララララ、ララララ、.......

1997年12月号より
*小川達也さんはこのホームページを見て、e-メールで投稿してくれました。
 定形詩ほどは固くない歌詞形とでも言いうる詩形が存在するように思います。それが若い人たちの詩的感性に大きな力をもっている。

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