新日本文学12月号(発売中)
詩特集(方言による詩)
コトバは 「言の葉」
コトバは「言の葉」。森の樹々の葉の数ほどさまざまの言の葉
がある。たとえば島根県石見地方では、「多い」「はなはだしい」
という意味を持つ言葉が三十もあるという。
言葉を失った民族は、滅びるしかない。言葉は言の葉。人々は
みずからの森を養い、言の葉を茂らせてきた。だが言葉の森はい
ま、近代化というダムや道路、建築によって埋められてきた。急
いで発掘しなければならない。埋められたダムの下には、まだ水
源が息づいている。方言という日本語の水源が。
(本号30ページ 千早秋一郎「方言の森」より)
方言による詩
相沢史郎(岩手)、平岡けいこ(兵庫)、斎藤宣廣(福岡)
田端宣貞(和歌山)、矢口以文(宮城)、早川純(新潟)
下澤勝井(長野)、瀬生江光洋(広島)、内藤セツコ(福島)
松本恭輔(東京下町)ほか
方言の森 千早耿一郎
他に、自由詩、短歌、連詩、詩論落語、など
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