あとがき
明けまして、おめでとうございます。と、もう一月も終わろうかという時分に書いているしまつです。みなさん、お元気でしょうか。僕の方はあいかわらずです。ちょうど一才になった子供を中心に、せかせかとしています。子供は世界の中心をハイハイし、お座りをしては「オーオー」と声を上げています。一年前の深夜、産気付いた彼女と、産院へ向かって、あわてて駅前通りを歩いたことなど、ずいぶん遠いことのように思います。詩作ははかどりませんが、今はじっくりとため込む時、と考えています。次はいつになるか、約束はできませんが、待っていてください。
さて、今号は「ホン・ヨンウン」について書きました。そんなに親しい間柄でもなく、ほんの数度、顔を合わせ、ちょっと言葉を交わしただけですが、彼の死を耳にして以来、自分でも分らないままに思っていたようなことを書いてみました。僕の部屋に、彼のLP「雨の朝」があります。歌を聴きたいと思うのですが、プレーヤーがなくて聴けない。そんな、もどかしい思いをしながら、文と詩をつづりました。
では、また。