リョウコ
岩国正次
学校・
街に出るにも
或る一つの
村を通り越す
臭いが鼻につく
石が飛んでくるとも
親しい人たちから
聞かされた
村の多くは
ぼくたちの
分校へと
通っている
その村の同級生リョウコと
ヨッコラショ ヨッコラショ
ちびのぼくは引き摺られるように
二人三脚で青空のゴールを切った
「金楽寺だより」22話
時おり送られてくるハガキのたよりです。
子どもの頃の村の記憶についての詩ですが、僕自身の記憶の底に触れてくる独特の感じがあります。