駅前野宿2 橘安純 寒さ感じてる朝四時 秋更くる小さな灯かぜにゆれ 雨ふってきて濡れてしまって 雨にぬれ風にぬれ逃げるとこなく 借りた金でおごりおごられ あり金パッと使う爽やかな空 ありあまる時間、昼眠むさぼる いつも不確実な睡眠 清貧である いつも座わってる金を請うている 犬ほえるあやしげに見えるか俺 雑踏に身をさらし安穏する 秋の宵それぞれの身支度道端に寝る 道端の布団に入ればくつろいで 石の上に一年駅前野宿