単調な夜

              単調な夜 ほとぼりは冷たく きみを思い出せない 虹色から 色のない世界へ 廃線は闇に沈む 静かに 発熱は途絶えて 尖った記憶が佇立する 待ち合わせのありかも分からない 単調な夜 分かりきれないことが 僕を運ぶ 偽りの希望から 穴蔵の事実へ 彩りのない村に行かなければ いつも僕たちは遅い いつも僕たちは遅れている その痕跡を前にして思考を巡らし 見交わした記憶を取り逃がしてしまうのだ 単調な夜 確信は不確かさに溶け入り 惰性の信頼はここで 止まる

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