最新詩集「単調な夜」
- 僕は癒されたくはない -
それが唯一の正しい認識だなんて言うつもりはないし、姿 勢としてそうあるべきだとも言うつもりはない。そもそも 僕はいろんな事柄がすこしづつ分かりづらくなってくると いう気がする。僕はただ僕の詩の必然とでも言いうるもの に導かれていっただけだ。 『偽りの希望から、穴蔵の事実へ』(単調な夜) 98年3月刊 B6判 160p 1000円 (送料サービス)新刊ミニ紹介(少部数出版物取り扱いのほんコミニケート紙より)
長編紀行「中国散歩報告T〜X」の発表をあいだにはさんで、約4年ぶ り、11冊目の筆者の詩集です。主として詩集出版におけるフットワーク を考えた限りなく手作りに近い装丁は、初期の詩集からの一貫した筆者の 姿勢を表しています。 「中国散歩報告」では中国という言葉によって人がまず思い浮かべる歴史 性、大陸風土、辺境というロマンをできるだけしりぞけ、未知の土地、街 を歩くズックの一歩一歩から発想するという方法が試みられたのですが、 今回の詩集において筆者が試みた詩の方法は全く同様のことに他なりませ ん。 「癒しの時代」という内向的な言葉のバブルがはじけて、奇妙な沈黙と苛 立ちが、露出した事実に直面している。筆者が歩いているのはそのような 90年代末の現実と日常であり、ズックが踏むのは言葉の残骸と自らの無 力なのかもしれません。漠然とした、しかし濃密な不全感、閉塞感にさい なまれつつ筆者がたどっている歩行の、この詩集は現在報告といえるかも しれません。
単調な夜
僕は癒されたくはない
韓の世はことごとく
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